バッテリー上がりは良く聞く話で・・・
バッテリーを交換したけど、直ぐ上がるからオルタネーターがダメだと思うと・・・ご連絡を頂きました。

ご入庫頂き、確認して作業をする事に・・・。
で、いきなりビックリ(ー_ー)!!どうして、ゴルフ4に国産のバッテリー???
ユーザーに確認を取ると、ガソリンスタンドで適合しますって言われて買ったそうで・・・(-_-;)
ターミナルの位置も逆だし、サイズも違うし、固定も出来てないし、フューズプレートの固定も出来ていないし・・・何が適合品何だか。
取りえず、最終的には正規の規格の物を取り付ける事を確認。

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で、FSA(エンジンアナライザー)を使ってテスト・テスト。
まずはバッテリーのポールで波形と電圧を確認。すると13.0V付近で波形は一直線。
この時点ではノーチャージ。でも電流が20A位流れている???
次にオルタネーターのB+から直接波形を確認。すると、14.2Vで波形も正常。

ん?オルタネーターの問題ではない?
そうなんです。ここ数年のVW・audiはバッテリーの上やそばにフューズプレートやフューズBOXを設置してプラス回路にもフューズを設けています。
今回のゴルフ4も下の画像のフューズプレートが設置されています。
矢印のところがわずかに溶けているのが分かりますか?

上側の方がオルタネーターからのケーブルの接続になります。
上のナットと下のナット間で電圧ドロップは1V。
バッテリーでの測定はバッテリー単体の電圧であって、フューズ以降には電気が流れていません。
結果、ノーチャージになりバッテリー上がりを起こしていました。

フューズが飛ぶ前にフューズプレートが溶けとどうするの?って感じです。
とは言え、かなり多発している事例です。
ただノーチャージは稀ですね。ABS・ESPの警告灯点灯や電動ファン不動の症状が圧倒的に多いんですけどね。

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一番左が今回の問題を起こした回路。左から三番目も怪しくなってきていますね。

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接触不良が一番の問題だと思います。が、中々この箇所を増し締めなんてしませんしね。
過去の書きましたが、定期的なフューズ交換が効果的と思います。
このフューズプレートは無条件で交換しても良いとは思いますが・・・

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ターミナル裏もこんな感じに・・・。綺麗に磨いて取り付けました。

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新品のフューズプレート

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フューズは全て新品を取り付けて組み込みます。
ブレードフューズも新品です。
ここのブレードフューズも良く溶けます。ここが溶けるとABS・ESPもしくは電動ファンに問題が出ます。
良く見て変形していないか確認した方が良いですね。
プレートフューズは経年でヘアクラックが入る事が多いです。
交換した記憶がな方は問題が起こる前に全て交換しましょう。
たまに、対策品下さいって言われますが、存在しません。
部品番号は変わってきていますが、対策品ではないです。
何も変わっていません。そもそも構造が悪いので構造自体を変えないと根本的にはなりません。
ただ、設置の関係上変更出来ないんでしょうね。
接触不良で発熱するので、定期的なフューズ交換が間違いなく一番効果的です。

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正規の規格のバッテリーに交換して、組み込み完了。
この上に付くはずのカバーもなくなっていました。捨てられちゃったのかな?
新品を取り寄せて取り付けてお返ししました。

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